DVD
あえて強めのメッセージとして発信します。
DVD-Rは5年持てばよい方、と思ってください。
保存版にDVD-Rは、あり得ません。保存用にしちゃダメです。

↓いきさつ。

【DVDが見られない事件】発生 原因は2つ!

原因1:「未ファイナライズ」

お子さんの成長記録をビデオカメラで撮影し、そのテープからDVDにダビングされたそうです。

約40枚のDVDをお持ちになったのですが、見られないとのご相談。
ダビングに使ったDVDレコーダーは、故障してしまったとのこと。

見られない(再生できない)原因は、「ファイナライズ」の処理をしていなかったこと。

そうなのです、DVDの時代は、今のブルーレイと違って面倒ごとがありました。
他のDVDレコーダーやDVDプレーヤー、パソコンなどで見られるようにするには、録画したDVDに「ファイナライズ」という操作をしないといけません。
(ブルーレイには、この面倒な操作は不要です。)

この問題に関しては、お店と私の古いDVDの機材を使って、ファイナライズすることができました。
4枚を除いては。。。

原因2:DVD-Rのエラー!

約40枚のうち、4枚はどうしてもエラーが出てしまい、映像を見ることができませんでした。
DVDレコーダー4機種、パソコンでも試しましたがダメでした。

記録用のDVD-Rの寿命は、5年程度とも言われています。
DVD-Rを直射日光の当たる場所に置いた実験では、2,3日で再生出来なくなる例もあったようです。

「DVD-Rは、5年程度で見られなくなってしまうものだ。」
というつもりでお使いください。

くれぐれも、
「テープをDVDにダビングしたから、テープは捨てよう」
と早合点しないように!!

※DVD-Rは、品質の差があります。特に安物ではエラーの確率が高くなるので、「すぐ消えて困る」、「できるだけ他のDVDプレーヤーでもかかるように品質の良いものがいい」、という方は安物は選ばず、品質の良いグレードのものを選びましょう。

◆オマケ「テープより、DVDの方がキレイ?」
↑これ、大間違いなんですよ。

テープにも種類があります。
10年ほど前、ビデオカメラの主役は、miniDVテープというデジタル記録の小さなテープでした。
実はこれ、DVDよりもキレイなのです。そして、保存もDVD-Rより長持ちします。

◆では、昔撮影したテープは、どうするのが良いのか?

DVD-Rは、前述の通りですから、保存版にはオススメしません。
そこでブルーレイディスク(以下ブルーレイ)です。
ブルーレイの録画用のディスクは、BD-Rと言います。

これの寿命は、15年程度と言われています。
DVD-Rよりは十分長いので、そこそこ安心できます。
(保存状況がよければ、50年大丈夫という意見もあります。)
ブルーレイ1枚に、DVDが5枚分入るので、場所も節約です。

オススメは、同じ内容のブルーレイを2枚ずつ作っておくこと。
さらに、できればパソコンのハードディスクにも、同じ内容の動画データをコピーしておくと良いですね。
とりあえず、これで3つ同じ物が保存できます。

しかし、どれも寿命はありますので、5年程度でコピーを作っておくと安心です。

◆保管で注意することは?

テープ、DVD-R、BD-R、どれにでも言える事ですが、まず、
直射日光に当てないこと
プラケースに入れて、さらに日光の入らない箱に入れるとなお良いですね。

カビ防止のため、「湿気の多い場所は避ける

皆さんは、DVD-Rやテープの保管で気をつけていることはありますか?

「DVDにダビングするな!危険!」” に対して12件のコメントがあります。

  1. 大西 より:

    我が家も同じく、10年程前、子供の記録を残すためビデオカメラで撮影し、その後ビデオデッキでDVDに保存しましたが、新しいビデオデッキ購入後、そのDVDが再生できなくなり、そのまま時が過ぎてしまいました。千葉県在住ですが、宅急便でお送りして見ていただくことは可能でしょうか。

    1. JSOGA より:

      コメントありがとうございます。曽我です。
      ダビングされたDVD-Rをお送り頂ければ、当店のビデオデッキにて再生テストを行ってみます。

      ご確認したいのですが、DVD-Rにダビングする前の、元のテープはございますか?
      10年ほど前ですと、miniDVテープという小さなカセットテープが主流でしたが、このテープでしょうか?

      もし、元のテープが残っていましたら、元のminiDVテープからダビングした方がキレイです。
      DVD-Rにすると、元のテープよりも画像が悪くなっていますので、そのDVD-Rが当店にてダビング出来たとしても、元よりも悪い映像になってしまいます。

      元のテープがございましたら、元のテープをお送りください。
      もしテープを処分されてお手元に無いようでしたら、DVD-Rをお送りください。

      ※ 2022/08/11 追記
      旧店舗の連絡先を書き込んでおりましたため、削除いたしました。

    2. JSOGA より:

      曽我です。
      メールにてダビングのご依頼をいただき、誠にありがとうございました。
      今回、24枚のDVDをブルーレイディスク1枚に仕上げさせていただきました。
      思い出の記録のお手伝いができ、本当に嬉しいです。
      ご利用ありがとうございます。

  2. ピンバック: DVDをダビングしたのに見れない!?原因と対策は | まとぴこ
  3. crow より:

    個人的には、BD-Rも信用できません。
    光メディア全般に対して不信頼です。
    私の環境では、DVD-Rが8年問題なしだったのに対し、
    BD-Rは僅か2年前後で外周部にエラーが出て再生停止・ブロックノイズがでるようになりました。
    中にはマウントすら不能なものもちらほら・・・

    もちろん直射日光を避けた冷暗所での保管です。
    さらにディスクはOEMでしょうが、一応は日本の有名メーカーのものです。それがこの様。

    結局有機色素を使ったディスクなんてのは、劣化します。
    あくまでも光ディスクはバックアップであって、私の結論は、長期保存ならばHDD一択です。
    紙テープはともかくとしても、パソコンの記録の歴史は磁気に始まり、磁気に終わるでしょう。

    1. JSOGA より:

      crowさん、コメント有難う御座います。

      BD-Rが僅か2年でエラーがでてしまったのですね。
      DVD-Rと同じ有機色素のBD-Rをお使いとのことですから、DVD-Rと同程度、あるいはBD-Rの方が記録密度が高いことで、DVD-Rと同様のダメージを受けた場合には有機色素のBD-Rの方が再生不良が起こりやすいかもしれませんね。
      DVD-Rと同じ有機色素のBD-Rは、LTH(Low to High)と呼ばれる種類で、安価に製造できるのが特徴です。
      その代わりに、DVD-Rと同じ有機色素のため、劣化もDVD-Rと同程度に起こると思われます。

      そこで私は、LTHタイプのBD-Rが発売された後も、従来の無機系相変化材料を使用したBD-Rしか使用しておりません。
      発表会のビデオや、その他プライベート含め、およそ500枚程度のBD-Rを焼いてきましたが、今の所は劣化によると思われる再生不良には出くわしていません。
      (お子さんが傷を付けて再生できなくなったために交換して欲しい、というケースはありました)

      この結果から、もしかしたらcrowさんが記録に使用されたBD-Rが有機色素(LTHタイプ)のBD-Rであった場合は、色素の変化によって劣化が早まったかもしれません。
      それにしても直射日光を避けた冷暗所に保管されていたなら、LTHタイプでも2年で再生不良になってしまっては、参りますね。。。

      年々、BD-Rメディアの信頼性は上がっていると信じたいですが、HDDとBD-Rのダブル、あるいはそれ以上のバックアップをした方が安心できますね。
      自分が撮影したビデオデータ等で、現在はHDDが30本くらいありますが、5年ほど経ったものは新しく大容量のHDDへ移し替えています。
      なかなか大変な作業ですが、テラ単位のバックアップは、とてもBD-Rにはやっていられませんので、やはりHDD最強というご意見には賛同です!

  4. 匿名さん より:

    古いDVDを整理していまして、こちらの記事を読みました。
    DVD-RAMを使っていまして(レコーダーはずっとDIGAシリーズを使っています)ディスクはPanasonic製のみです。
    10年ほどたったディスクですと、100枚に1~3枚程度再生できないディスクがありました。他にノイズ画は言ってしまった物も2枚ほどありました。
    DVD-RAMは色素系の録画ではないと記憶していますが、ここでご指摘のDVD-Rとは明らかに違う感じです。
    最近バックアップにDVD-Rを使いましたが(DVD-RAMのPanasonicは高価で、あまり手に入らなくなっていたので)これは意味がなかったですかね。(HDDにも保存しましたけど)

  5. daiki より:

    ソニーはCDマビカを売ってたので耳に痛い話ですね。

  6. yamaちゃん より:

    ずっと見てなかったDVD-RAMを見たところ読み込めませんでした。徹底的にチェックすると100枚以上が読めない状態でした。全てPANA製で手持ちの半数程度がアウトでした。逆にDVD-Rは15年以上たったものでもエラーが出たのは2枚程度です。当時RAMのほうが安全だといわれていたので高いのにRAMにしてたのでがっかりです。
    また4月に2台のBluRayにそれぞれつないでいたHDが2台とも逝ってしまいました。頭痛いです。クラウドに保存できるようなサービスやってくれないですかね?

    1. JSOGA より:

      yamaちゃんさん、お返事が大変遅れて失礼しました。(記入したつもりができておりませんでした)
      貴重な実体験を教えて頂き、ありがとうございます。
      100枚以上が読めない状態というのは、、とても残念です。。。
      私はDVD-RAMは本の一時期、当時大容量のパソコンデータを保存するのに使用したことがありますが、MOやHDDも併用していましたので、当時のDVD-RAMが読めるかどうかは未確認です。
       
      市販映画などは、後になってもよっぽどBlu-ray Discで商品化されていたり、ネット配信で見ることができます。
      しかし、家族の記録等、自分で撮影したビデオ映像は長期保管に悩むところですね。
       
      私は、撮影したビデオデータは、未編集は外付HDDへ保存、編集したものはNASに保存しています。
      NASに保存することで、パソコン、スマホ、BRAVIAのようなAndroid TVで、どの部屋でも楽しむことができます。
       
      しかし、HDDもNASも壊れたら見られない、というのは変わりませんので、GoogleフォトやYoutube(非公開=自分だけが見られる)のようなネット上にもアップしています。
      Googleフォトは、容量無制限でアップした場合は、4K動画がフルHD動画にサイズダウンされてしまいますが、HDDの故障で動画そのものを消失することを考えると、十分にアリと思います。
      4K動画のまま(撮影したまま)保存したい場合は、Googleフォト等、有料で容量を増やす方法もありですね。
      vimeoのように、パスワード付きでアップできる動画投稿サービスなら、家族間で4K動画を共有することもできます。
       
      40年以上前の8㎜フィルム動画もパソコンでデジタル化し、Googleフォトにアップしています。
      日付は、正確には分からなくても「大体1歳くらいの春だな」という映像は、Googleフォトで「1977/04/01」というふうに大体の日時にしています。
      親の写真も一部、プリンタ複合機でスキャンし、大体の日付を入れて、Googleフォトに入れています。
       
      こうすることで、親が子どもの頃の60年前の写真と、私の子どもの今の写真を、Googleフォト内で見られます。
      「じいちゃんが小学生の頃の写真はコレだよ!」
      「父ちゃんが小学生の頃の写真は、、、これだね!」
      「昨日の写真は、これだね。」
      と、60年を自由に見られるので、とても便利だと思います。

  7. コージ より:

    現在 BDレコーダー検討してます。
    今持っているDVDレコーダー2台TOSHIBA
    250GBと1TR どちらも10年経ちます。
    1TRの方が編集機能少なかったのか
    まだディスクはコピー出来ますが
    他の機器では再生出来ないかDVDもあり
    ディスクはDVD-RとRWとRDL
    RWがコピー出来ても読み込めない
    Rもコピー出来ないものあり
    やはりピックアップレンズなのか
    まあレコーダーの寿命なのでしょうか
    コピーしたディスクも元がなく再生不可なら
    もうダメでしょうね。
    なのでまだビデオもあるのと内臓HDDの中身
    画像悪くとも移動コピーするために
    今ではSHARP AQUOSの
    アナログ映像音声端入力端子有れば
    出来るようですね 在庫有れば検討中です。
    パソコンやUSBとかも可能でしょうが
    画質少し落ちても移動してBDに保存したい。
    これはBDレコーダーでDVD-Rに記録したら
    再生DVDレコーダーでも再生出来ますか?
    それともBDレコーダーでしか観れませんか?
    もう昔の再生出来ないディスクは
    諦めた方が良いみたいですね。

    1. 曽我てんちょー より:

      返信が大変遅くなり、誠に申し訳ございません。

      BDレコーダーは、およそ5年を超えると故障し、修理が増えてきます。
      パソコンの寿命は5年程度とも言われますので、HDDや光ピックアップを使っているレコーダーで10年持てば、まあまあ長く使えた方、と言えるかもしれません。

      現在ソニーから発売されているBDレコーダーにはアナログ映像入力(コンポジット映像入力)がないため、アナログでのダビングができません。

      パソコン用のアナログキャプチャ製品を使用してパソコンへ取り込み、Blu-ray discドライブとBDAV書き込みできるアプリを使用する事で、家電のBDレコーダー、プレーヤーで再生できるブルーレイディスクを作る事ができます。

      私は、以下のものを使用しております。
      ・BDドライブ内蔵のノートパソコン(VAIO S15)
      ・外付けBDドライブとして、PioneerのポータブルBDドライブ
      ・家電BDレコーダーで再生できるブルーレイディスク作成用に、アプリとして以下のものを使用しています。

      TMPGEnc Video Mastering Works 7(BD用など様々な目的別のファイルを生成できる)
      TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6(BDAVを焼く事ができる)

      TMPGEncシリーズは、かつてSONY製VAIOに採用され、最初からインストールされていた時期がありました。動画変換のクオリティに評価の高いソフトです。

      一見、画面が難しそうに見えるかもしれませんが、目的別の項目を選択することで目的の動画を作成できます。
      MPEG Smart Rendererを使用すると、家庭用BDプレーヤーで再生、ダビング可能なBDAVのブルーレイディスクを作成できるので重宝しています。

      株式会社ペガシスさんのサイトはこちらです。
      https://tmpgenc.pegasys-inc.com/ja/index.html

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