新築、リフォームの方、要注意!
「ネットはWi-Fiで大丈夫だろう」と思っていませんか?
周りの環境や建物の構造によって、Wi-Fiが役に立たないことがあります。

おうちの設計の段階で、ハウスメーカーさんや施工業者さんがネットワークに詳しいと、ネットワークについてのアドバイスがあるかと思います。
ただ、実際にはネットワークに詳しい業者さんばかりではないため、従来の住宅の常識でプランが進んでしまうこともあるようです。
 
現在は多くの家庭でWi-Fi(無線LANの規格の一つ)が普及したため、
「ネットはWi-Fiで大丈夫でしょう。」
という前提でプランが進んでしまうと、、、あとでトラブルになることが少なくありません!
 
新築宅に住み始めてから、「あれ?ネットが途切れるし、遅いぞ!?」というトラブルになった場合、後で追加工事をすると費用が多くかかったり、見栄えの良くない場所にケーブルを配線しなくてはいけなかったりと、予定と違う少し残念なことになるかもしれません。
 
ホームネットワークは、今や必須の設備といえます。
 
テレビでYoutubeや家族写真を楽しんだり、
スマホで音楽を選んでリビングのスピーカーから聴いたり、
「掃除して」と言えばルンバが動いたり、
スマートウォッチで玄関のかぎを開けたり。
 
これらは、おうちのネットワークが整ってこそできるものです。
新築時にネットワークのアドバイスをもらえることが、これからの新築プランの必須条件だと思います。

新築宅のネットが途切れる、今回のケースは?

新築のネットが遅い、途切れる、とお困りの方から電話あり。
複数の業者さんに頼んでも解決にいたらず、当店に電話がありました。
ネットはWi-Fiを利用されており、中継器を2個使ってもWi-Fiがつながりづらく、ネットが途切れるので困った、
ということでした。
今回のケースは、敷地内の旧宅に親機があり、庭を挟んで新築宅までWi-Fiを飛ばしていました。
しかも親機の場所は、新築宅から遠いほうの部屋にあり、この時点で部屋の壁、ドア、トタン張りの外壁といった障害物、そして中庭を10数メートルを挟んでいますから、Wi-Fiの電波が飛ぶには厳しい環境でした。
 
同じ宅内でも、鉄骨の場合は、1階と2階の間でもほとんど電波が通らないケースもあります。
電波は金属製のものを通過しづらいので、今回のようなトタン張りの外壁や、スチールラックにWi-Fiルーターを置くだけでも電波が弱くなってしまいます。

どう解決するか?

今回は、インターネットの引き込みがある旧宅から、ネットの利用頻度の高い新築宅へ、まずは有線でのLAN配線を引くことを提案しました。
新築宅においては、移動しない機械には、有線LANで接続するのがコツです。
具体的には、テレビ(リビング、寝室)、レコーダー据え置きゲーム機プリンタパソコンなどです。
これらをネットにつなぐ方法として、
Wi-Fiは最後の手段!と思ってください。
どうしても有線LANが引けない場合に、無線LANを使う、というくらいの感覚です。
ネットのスピードの関しては、スマホやパソコンをWi-Fiに接続してがおよそ50Mbps以下の場合は、遅くて残念だと思ってください。
Wi-Fiを使わないで、そのままスマホの4G電波(各社携帯電話の電波)を使った場合が、だいたい40Mbps前後ですから、それと同じくらいではWi-Fiを使う意味があまりないです。
 

スピードテストは、Google.comで「スピードテスト」と検索すると計測できます。

ちなみに当店のWi-Fiの場合は、589Mbpsでています。

チェックポイント!

  • Wi-Fiが遅い場合、現在、インターネットに契約しているスピードが昔のまま(1Gbpsより遅い)ではないか確認する!
    • 現在の主流は1Gbpsですが、昔のままの契約の場合、50Mbpsや300Mbpsといった契約のままであることがあります。契約が50Mbpsのままだと、それ以上のスピードが出ません。Wi-Fiの親機が600Mbpsの性能があっても、家のネットが50Mbpsなら、それ以上にはならないのです。
      現在は、1Gbpsより高速な2Gbps、10Gbpsというプランも出てきています。家族で同時に動画やゲームをするような場合は、1Gbpsより速い契約をすることも検討されるとよいでしょう。

  • 敷地内の別宅へは、Wi-Fiは使わない。
    • 建物が離れている場合は、壁や窓枠、間に駐車した自動車などの影響で、電波を飛ばすには厳しい状況です。同じ敷地の両方のお宅でネットをする場合は、有線でのネット配線を行い、※それぞれの家でWi-Fiルーターを設置するのが良いでしょう。(※厳密には片方はルーター機能をオフにしてWi-Fiアクセスポイントとして動作)

  • 中継器は極力使わない。
    • 新築という、何でもできる段階で中継器を使うことは考慮しない方が良いです。中継してネットが速くなることはありません。特にリビングでは、今後はますますネットの利用が多くなると思うので、リビングに中継器を使うのはもったいないです。
      中継器は、例えば普段はあまり使わない部屋でネットのつながりが悪い場合に少しでも改善するという程度に思っておいた方が良いかと思います。
  •  新築宅のネットの機械を置く場所を確認する。
    • 新築宅では、ネットの機械を置く場所を決めてあることがほとんどだと思います。その場所と、どの部屋のどこへLAN用の配管が行っているか把握しましょう。
      設計プランの段階で、ネット関連機器の置き場所を決めることが大切です。
      その際のポイントはこちら。
      • Wi-Fiをよく使う場所に近いこと。家の端よりは、家の中心に近いと、すべての部屋に電波が届きやすい。
      • 熱がこもるような場所ではないこと(熱で壊れる)
  • 新築時にLAN端子を引いたほうが良い場所はこちら
    • テレビの裏(リビング、寝室などテレビのある場所にはすべて)
      特にリビングのテレビの裏には必須です!テレビの他にも、ネット対応スピーカー、ゲーム機、レコーダーにも有線LANでのネット接続が必須と思ってください。
      スイッチングHUB(ハブ)という機械で、必要な数だけLANケーブルをつなぐことができます。
      リビングのテレビ周りは様々なケーブルが集まるので、ケーブルを隠す場所や、電源をたくさんつなげられる電源タップを収納できる場所も用意しておくとよいですね。
    • パソコン、プリンタを置く場所
      今ではパソコンやプリンタはWi-Fi対応が多いですが、置いてある場所は大体決まっていると思います。
      その場所にはLAN端子を付けておくとよいです。途切れる可能性があるWi-Fiより、物理的に接続された有線LANの方が途切れる心配がありません。

  •  
  •  将来的にネットを使う可能性がある場所には、空配管をしておく。
    • 寝室、子ども部屋には絶対にインターネットの端子を付けましょう!
      あると便利な用途の例は、寝室にネット対応のテレビがあれば、リビングのレコーダーで録画した番組を観ることができます。
      すぐに使うことが分かっている場所には、最初からLANケーブルを配線してもらった方が良いですが、将来的に使うという場所には、空配管のみがおすすめです。理由は、LANケーブル自体が年々進化しており、今付けたLANケーブルが、将来的には遅いケーブルになってしまう可能性があります。
      同じ理由で、新築時にLAN配線をする場合でも、後でケーブルの交換ができるように、配管の中を通す方がよいでしょう。ケーブルだけを壁に通してしまうと、あとで差し替えができません。最悪の場合、壁をはがさないと通せなくなるからです。

当店おすすめのハブは8ポート!
5ポートでもいいじゃん、、、と思いますが、テレビ・録画機・ゲーム機・ホームシアター・ケーブルテレビSTBとつなげると、もう満杯になってしまいます。余裕をもって8ポートをおすすめします。



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